「聖岳」・登山紀行

『日本百名山・登山紀行』

　「聖岳」①（プロローグ）



　待望の５月連休を前に、登山の計画を色々と考える。

ただ、今回の連休は前半の天気がもう一つのようなので、天候を考慮して出発は


連休中盤の５月２日（土）と決めた。

行き先は、南アルプス・聖岳（ひじりだけ）・標高・３０１３ｍである。


　行き先を決定するには、色々と問い合わせをしてからになる。

登山口までの道路状況（通行止めはないか、所用時間は？）、

登山ルートの状況（積雪は危険な場所は？）、山小屋の営業状況等である。

　ただ南アルプス方面の状況はなかなか掴みにくい。

今回の目的地である聖岳へのルートについても色々確認したがガイドブックと食

い違う点が多々あって、出発まえから多少困惑した。


　さて聖岳へのルートを紹介しよう。

一番代表的なルートは静岡側の椹島（さわらじま）から聖平を経由して聖岳に到

達するルートである。

　しかし、大阪からだと名神で静岡まで行き、そこから林道をさらに３時間以上

走らなければならない。

　もう一つのルートは中央道の飯田ＩＣ方面から入り、便が島（たよりがじま）

から聖平（ひじりだいら）を経由して聖岳に到達するルートである。

　いずれのルートも聖平まで７時間前後、聖平から聖岳山頂までは３時間を必要

とする。

そして、営業中の山小屋がないためテント泊が必須となる。

５月連休の車の混雑等を考慮して、今回は中央道のルートを選択した。


　今回のメンバーは先日、御岳山にトライしたメンバーと同じだ。

再度、御岳山にアタックすることも考えたが、私は同じ条件で再トライしたいと

思っている。すなわち、どうしても頂上から滑り降りたいのだ。

　御岳は来年の冬、挑戦するとして、今回は南アルプス・聖岳で全員納得してく

れた。


　大阪市内のメンバーの家に集合して、準備を進める。


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