「祖母山」・登山紀行

『日本百名山・登山紀行』

　「祖母山」①（赤いストール）



　九州本土、第３位の秀峰である。

  神戸からフェリーで九州の大分に到着。

「祖母山」の今回の登山口、北谷登山口までは車で３時間弱の道のりである。

　登山口からは霧氷に包まれた「祖母山」の山頂部がはっきりと確認できる。

登りはじめる前はいつでもそうだが、ちょっとした緊張感がある。

頂上までは約２時間半の行程である。

　登山道は良く整備されていて非常に登りやすい山である。

登りはじめは天気が良かったのだが、五合目あたりからガスが出てきた。

さらに、細かい雪も降ってきた。

　七合目には、小さなお地蔵さんが置かれてある。誰かが着せたのだろうか

、赤い毛糸のストールか掛けられている。

　頂上直下の厳しい登りを過ぎれば、いよいよ頂上である。



　１９９７年１２月２９日（日） 標高・１７５６ｍ「祖母山」登頂。



　頂上には神武天皇の祖母「豊玉姫」をまつった石造りの祠がある。

古くから信仰と伝説の山と言われる有縁であろうか。

それにしても頂上は寒い、買ったばかりのプロトレックで気温を計ってみる。

　なんと、マイナス５℃である。

ありったけのフリースとヤッケを着込んでもまだ寒い。

　頂上はガスで眺望はない、昼食を取った後は凍った滑りやすい道に注意し

ながらの下山である。

　下山途中からガスも晴れてきて日が射してきた。霧氷に覆われた頂上がは

っきりと確認できる。


　下山後は疲れた体を温泉で癒す。

南阿蘇国民休暇村の隣に「高村温泉館」と言う温泉がある。

露天風呂には３個所の打たせ湯があって。肩まで湯に浸かるのと寝そべって

打たれる２種類がある。

少し筋肉痛の体には心地よい刺激である。

   
　明日は「阿蘇山」登頂の予定である。

良い天気になればいいのだが・・・。


   

　ps

  年末の２７日に登ったが、もう記憶が薄れかかっている。

あ～いよいよ老化が始まったのか？

いや、これは「前からだ」と、変な慰めを自分でしておこう・・・。


  pps

　短い、紀行文ですが、この文章が本格的に書き始めた最初なのです。


                                


                                            　　　～阿蘇へ～
『九州（祖母山・阿蘇山・九重山）・登山紀行』
『日本百名山・登山紀行』
