空木岳・登山紀行

『日本百名山・登山紀行』

「空木岳」（１／２）

中央アルプス南部の主峰「空木岳（うつぎだけ）」標高２８６４ｍ

　空木岳への登頂ルートは、伊那谷側から千畳敷までロープウェイで登り

木曽駒ヶ岳より、宝剣岳や桧尾岳（ひのきおだけ）を縦走して空木岳に至るコースが

一般的である。

　今回の私たちの登頂ルートは、このコースをとらずに駒ヶ根から池山尾根を往復する

コースを選んだ。往復１３時間のハードな工程である。

　大阪を昼過ぎに出発した。吹田インターから名神に乗ったが料金所ですでに渋滞して

いる。嫌な予感がしたが渋滞の流れに突入せざるをえない。

　それでも所用時間５時間程で目的のインター、駒ヶ根ＩＣに到着した。

インターを降りると、木曽駒ヶ岳を主峰とする中央アルプスが眼前に迫ってくる。

夕暮れ時の薄いピンク色に染まった雲が宝剣岳をかすめていく。

良い写真になりそうだが、少し山にあたる日が足りない。写真は明日に期待しよう。

　明朝は朝が早いので、前もって登山道を確認しにいく、駒ヶ岳のスキー場を通り過ぎ

、古城公園を経て林道の終点を確認して、やっと一段落である。

あとは、明日の朝食と昼食の買い出しと、今晩の飯と、そして温泉。

　登山道を確認した後、駒ヶ根の街に降りていく、コンパクトにまとまった、とって

も良い街だ。しこたま買い出しをして、地元での評判の店で夕食をとり、最後は

温泉。インターから５分程で、「こまくさの湯」と言う温泉がある、露天風呂で汗を

流し、後は明日に備えて、ただただ寝るだけである。

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