「高妻山＆美ガ原」・登山紀行

『日本百名山・登山紀行』

　「高妻山＆美ガ原」⑩（美ヶ原高原）



  ”浅間温泉”の朝風呂でみんな生き返った。

異様に口数が多い。

  キラキラ輝く”美鈴湖”の湖面を右手に見ながら、車はどんどん

高度を上げて「美ヶ原高原」へ近づいて行く。

  木々の間から、時々”王ガ鼻”の奇岩が遠くに見える。

  宮崎アニメでよく登場するような”木漏れ日”が目の前を

映画のように連続して通り過ぎて行く。


  木々で視界の閉ざされた道路から、突然、視界が開けた場所に出た。

「美ヶ原高原」である。

  色とりどりの高山植物が咲き乱れている。

  所々で観光客が車を停めて盛んに写真を撮っている。

”ヤナギラン”が盛りを迎えている。

  高原にショッキングピンクの”ヤナギラン”がよく映えている。

    子供のような気持になってカメラのシャッターを切る。

 「頼む！傑作になってくれ」と、祈るような気持でシャッターを切る。


  目的の場所になる”美ヶ原スカイライン”の終点でもある、

”美ヶ原ビジターセンター”の駐車場に車を停める。

観光バスが何台も停まっていて、なんかザワザワした感じだ。

  目の前にはアンテナの林立する「美ヶ原」の最高峰「王ガ頭」が

ガスってはいるが手の届く近さに見えている。

  私以外のメンバーは”高原美術館”のあるほうには一度訪れて

いるらしい。

  私だけが妙に感動していて、少し浮いている。

取り急ぎ登山の準備をして早々に出発する。

「王ガ鼻」まで４０分程、それから「王ガ頭」まで３０分、下山の

時間を入れても２時間程の”花、咲き乱れる高原”の散策である。

  さ～！出発だ！






                                            　　　～次へ～
『高妻山＆美ヶ原・登山紀行』
『日本百名山・登山紀行』
